top of page
執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

フィスバのクジャク

新宿パークタワー7FリビングデザインセンターOZONEにあるフィスバへ、 ニューコレクションを見に行った。


こういうデザインには、言葉はいらない。(と、言いつつ語っちゃうけど)スイス生まれなのに東洋的。日本の伝統文化よりも軽やかに、しかも、日常のカーテンとして使用しても重くない。僕は、そんなフィスバのデザインがとても好きだ。レストランでも、インテリアでもゴージャスという雰囲気のものはたくさんあるけれど、嫌みにならずに適度にさりげなく品格を主張する、高感度なアンテナの持ち主だけが理解できる、それがフィスバだ。


今回、日本フィスバ株式会社、マーケティング部主任のIさんにお会いして、商品についていろいろお話を伺うことができた。また、そのお話の中から、デザイナーとしてもいろいろと学ぶべきことが多かった。フィスバは、モチーフ、テクスチュア、カラーの3拍子が揃った匠の技である。


特にゴールドの使い方がとてもシックだ。ニューコレクションのクジャクをモチーフにしたカーテンは、ペイズリー柄の地に一点一点のクジャクが刺繍で織り込まれている。裏地を見せていただくとはみ出た刺繍の糸は、1モチーフごとにカットされているところが圧巻だ。こんな量産に向いていない作り方をして商品化してしまうところがすごい。



当社でも「コストが合わない」「量産に向いていない」ということがよくあるけれど、フィスバの商品を見ていると、とても勇気づけられる。グラフィックデザインだって、まだまだ、負けてはいられない。


フィスバのデザインは、まだまだ続く...

閲覧数:39回

16 Comments


>N.Kojimaさま

食器や衣類などの機能的な道具にいつのまにか人々は、 文様を入れて機能性を超えたものを楽しむようになったようですね。 カーテンも窓の遮蔽を目的にしたものなのに、 いつのまにか、そこに文様を取り入れるようになったのですね。 文様が先か、デザインが先か? とても深いですね。

投稿者:hide★ :2007年11月26日 00:53

Like

contact
Nov 26, 2019

紋様とデザインの歴史は、 紋様の方が古いですよね。 民族固有のものも多いですし。

紋様になった瞬間、物と同化する。 そして、絵柄ではなくインテリアになってゆく。

紋様はどん欲ですね。デザインよりも。

投稿者:N.Kojima :2007年11月26日 00:32

Like

>アンエロさま

よ〜く、分かります。 つまり、経営トップの理解がない限り、 ブランドは確立できないということです。 どんなに良いものを作る力があったても経営トップが、 利益だけを追求していると中途半端になってしまうのですよね。 どちらの事情も分かるのですが、 フィスバはそれを両立させている素晴らしい企業だと思います。

投稿者:hide★ :2007年11月24日 17:57

Like

contact
Nov 26, 2019

良いですね。 日本にも高い技術を持っている所はありますが… 良い物も沢山あるのですが、日の目に当たらない。 頑張ってる作家も結構いる様ですが… 日本の場合、産業として捨てられているので発展しづらい。 繊維関係長いんで、海外の物を見るたび悲しい気分が… 魂の入った物づくり…頑張る作り手が増えてくれれば… 根の張った物が出来てくるのですが。 何だか愚痴っぽいな、ごめん

投稿者:アンエロ :2007年11月24日 15:33

Like

>fumipanさま

フィスバのバリエーションは、色も素材も柄も豊富です。 やはり、コーディネーターに頼らなければならないのでしょうか? ショールームで、商品を見るとどれもすばらしいけれど、 自分のライフスタイルとインテリアにどのようにマッチさせるか、 一般の人には難しいですね。 だから、全部ヨーロピアンで揃えてしまうということになるのかも。 ここは、日本人らしく和の中にフィスバのような感覚をもってきたいですね。 スイスの方達に「日本人もやるじゃないか」というくらいになりたいものです。

投稿者:hide★ :2007年11月22日 16:05

Like

美しく、輝く、輪を求めて。

bottom of page