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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

金沢の陰影

ひがし茶屋街を歩いていると、光と影の陰影が美しいことに気がついた。作りはシンプルなのに光が差すと、格子の陰影が美しい。水平素直にきちっと整列された街並は、この時代に生きた人々の気高さを感じる。着物の襟を正し、秩序に守られている感じがする。

今の時代は、街並などおかまいなしにそれぞれが看板を出して、主張し合っている。景観など、どうでもいいようである。


この街を歩いているとあることに気付いた。イギリスのコッツオルズという街を歩いていたとき、蜂蜜色のレンガ作りの建物で景観が統一されていた。なんて美しい街なんだろうと思い、日本に帰ってくると窓からふとんを干しているのを見てがっかりしたものである。


あのイギリスの片田舎に近いものがひがし茶屋街にあった。日本にもまだまだ美しい街があるじゃないか?日本の良さを再認識したのであった。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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