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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

素描No.005

久々に素描シリーズ。

昨年から、鉛筆画を描き始めた。仕事の合間に描いているので、それどころじゃなくなるとすっかりとご無沙汰してしまう。でも、こうやって白い紙に鉛筆を持つと無心になれる。



一番最初に描いたのは、10年前に台風で崩壊したサイロの納屋だった。なんであんな絵を描いたのだろうと思い返してみた。あの頃、今の自分に満足いかなく何か自分の生き方を根本的に壊したいと思っていたような気がする。あれから、一年近くが経った。いろいろあった年だった。仕事もプライベートも人生の中で、転換期に来ているのかもしれない。 人生の折り返し地点もとってくに過ぎ去ったところで、このままではいけないと悶々としている状態が続いた。デザインって、何だろう?幸せって、何だろう?信頼って、何だろう?愛って、何だろう?お金って、何だろう?本当に僕はこの世の中で必要とされているのだろうか?何かを発信しているだろうか?表現者として、心地良さを提供しているだろうか?人に優しいだろうか?親孝行してきただろうか? 気がつくと、なんだか今までのスタイルを全部ぶち壊したくなっている自分がいた。今だから言えるけど、きっとこれから新しいことをやるための過去の清算なんだと思う。 自己分析をしてみると、崩壊した納屋をこれから再生させようとしている表れではないかと思う。きっと、過去に培ってきたものを一度破壊して、まったく別な物ではなく、その土台の上に何かをやろうとしているような気がする。 今年はやるぞっ!

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美しく、輝く、輪を求めて。

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