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執筆者の写真Hidetoshi Shinohara

マインドフルネス

最近、よく耳にするマインドフルネスとは一体何なのか?

瞑想とは、どう違うのか?


マインドフルネスとは、日々の不安や人間関係の悩みを鎮め、またそれらを受け入れて「今」だけに集中できる精神状態を作り出す、そのために瞑想が用いられるということである。





僕が社会人になりたての頃から、80年代、90年代位は「とにかく頑張れ!」何日も徹夜した者が「良く頑張った!」などと評価される、今思えば馬鹿げた風潮があった。大手企業クライアントの宣伝部長までもが、この案は何日かけてやったのか?ギリギリまで徹夜して頑張ったのか?ということを聞いてくる有様である。広告代理店のD社、H社などは、真夜中の0時を回った頃に電話をかけてくる。確かに『もっと良いアイデアを』『もっと良いクオリティ』を追求していくと限られた時間の中では、睡眠時間を削ってでも競争に勝つ必要があった。


そんな現状に疑問を抱きながらも、TVや街中の広告では「24時間働けますか?」などと、滋養強壮ドリンクのCMが、人々を煽り立てる。90年代初頭、バブルが弾けた後も、かつての栄光をだたひたすら頑張り続ければ、またあの時代を取り戻せるかのように。


あれから、30年以上が経ったが、あの良き時代は戻ってこなかった。それどころか、日本人の返金年収はやや横ばい、さらに格差社会が広がっていった。そして、多くの人々はストレスを抱え、その状況から抜け出せないでいる。


そういう時代になると、それをビジネス化する流れが自然と生まれてくる。ネットで検索すると、しきりにマインドフルネスという言葉出てきて、「毎朝、呼吸を整え瞑想しましょう」とそれらのセミナーや瞑想などの教室へ誘導されていく。つまり、時代のブームなのである。





何のことはない、いちいちそんなもの頼らなくても、自分が一番好きなことに熱中できる時間を作ったり、何も考えずにぼーっと自然の雄大さに身を置くなどして、今置かれた状況を受け入れてリセットできるという訳である。


僕の好きな趣味は、自分の仕事につながっていくようなところがあるので、仕事と趣味の堺が曖昧で、趣味でありながら、どこかでこれは仕事に生かせるのではないかと心の奥底で思ってしまう傾向にある。カウンセリングを受けた先生には、「時には、雄大な自然に触れたりしてみては?」と言われ、最近は、月一回のペースで江ノ島へ来て、好きな本を読んだり、海や空をぼーっと眺めていると、とても心が穏やかになってくる。


江ノ島シーキャンドルタワーの2階には、富士山の方角へソファが向けられて、オレンジ色からピンク色に染まった夕焼け空と富士山の絶景を見渡せるサンセットテラスがある。お昼頃から、本を読みながら1日を過ごしていると心の中が浄化されいくようである。


ふと、目を前方に向けると、このコロナ禍で自粛期間に数少ない外国人観光客が、いや日本在住なのかもしれないが、数人でビールを飲みながら談笑している。

マインドフルネスなんて、大袈裟なものではなく、こんなことなんだろうなあ。

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美しく、輝く、輪を求めて。

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