渋谷を歩いていて見つけた、工事中の騒音と壁。
計算してこういうリズムができたとは思えないけど、工事現場の騒音とともにこの壁にも雑音を感じる。 そこへ、マジックやスプレーで描かれたノイズ。誰が描いたのかしれないけど、ほんとに傍迷惑なことである。こんな所に描かなくてももっと描くところはあるはずなのに。 よく見ると、ヘタウマとも違う、なんとも言いがたい気合いのない線のタッチ。毎日だらだら生きている気怠さを感じる。線は、自分自身を表す。ペン一本で絵を描いたり、文字を書いたりするとその人の人柄が出る。 特に人物を描くと本人のどこかに似てくるから怖い。フォルムが似てくるということではない。内面を表すとでもいうのだろうか? 誰もいないときにこっそりと描いて、スリルを味わっているのかもしれないけど、自分の形跡を残しているんだよね。なんだか、犬のおしっこみたい。
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