撮影の合間にガーデンプレイスから、 カメラを構え黄昏時を待ち続けた。
前回のコメントで、モネの話をいただいたので、しつこくガーデンプレイスビューを掲載することにした。その話は、モネが睡蓮を時間毎に光による色の変化をキャンバスに定着していったという内容のものだった。僕は、印象派の絵画というのは、色温度を表現していたのだと思う。
2枚目の写真は、フォトグラファーが、テスト撮影している時に、僕がそこに誤って写ってしまった写真。ほら、窓の外は黄昏がかってきたでしょう。室内に露出を合わせているので、外の露出はちょっとオーバー気味だけど。この季節、心の琴線に触れる色温度は、17:00〜17:30位の一瞬であった。
風景写真を感動的なものにするには、一日中、そこに張り付いて、色温度を観察しなければならない。見慣れた風景もまた、違った表情を見ることができる。多くの人が見たというのは、意外と見ていないものだ。
その時々の色温度と露出とレンズ特性が、偶然、そのような色合いになるのだと思う。写真は、いくらでもバリエーションを撮る事ができるけど、それをセレクトして発表するは、自分の決断が左右する。だから、写真の善し悪しに答えはないのだ。同じ風景を撮影しても、人それぞれ違ったものが出来上がるのは、写真というのは、撮影者の心の投影なのではないだろうか?
>香明さま
お昼過ぎ、午後1時半位の晴天の日は、青白いですよね。 それを昼白色といって、5500〜6500ケルビン位です。 夕方になると色温度が落ちてきて、赤味がかってきます。 だから、写真は早朝か、夕方が温かい色味で味がでます。 真昼の晴天だと光が強くて、ハイライトが白飛びしてしまうので、 その場合は、日陰で撮ると青味がかった感じで、きれいに撮れます。
投稿者:hide★ :2007年3月22日 00:49
環境光の整備ですか~。 お仕事で色を扱っていると、そういうところにも 気をつかわなくてはいけないから大変ですね! 色温度が高いと青みがかってて、色温度が低いと赤みがかった光になるんですね! 反対かと思ってました~。 でもよくよく考えてみると、昼間は青くて、赤くなる、夕方は1日の太陽の動きと同じなんですね~。 プロのお話(笑)は参考になります!! +αを求められるのはどんなジャンルの仕事でも同じですね!!
投稿者:香明 :2007年3月21日 23:51
>uenchさま
フォトグラファーには、カンプ以上のプラスアルファを期待しているのですけどね。 最近は、画像処理のための素材として撮影するようになったので、 言った通りのことしかやってくれません。 それ以下の時もあります。 早く、撮影を終わらせたいのではないかと感じる時もあります。 熱くなる事が、煙たがられたりしますよね。
投稿者:hide★ :2007年3月21日 01:11
あ〜なるほどそうかもしれませんね。 そういえば仕事でこちらのイメージ以上のものを仕上げてくれるカメラマンにはなかなか出会えません。 それだけ、難しい世界なのかもしれませんが、 こういうイメージに仕上げて欲しいというのもなかなか伝えるのは難しいですよね。 求めているビジュアルや世界感が、同じクリエイターでも違うってことなんでしょうね。 ただ、だからこそ人間って面白い。 アートが画一的になったら、それこそアートじゃなくなりますものね。
投稿者:uench :2007年3月21日 00:59
>uenchさま
狙った通りに写真が撮れるなんて、 プロでも難しいのではないですかね? その証拠に打合せで綿密にイメージを伝えても 一発で上がったことなんて一度もないです。 何カットも何カットも撮り続けて、その中からセレクトするという作業ですから。
ある程度の狙いはあるかもしれませんが、 微妙なところでは、上がってみないと分からないです。
光は希望を表し、未来を照らす水先案内のような存在ですよね。
投稿者:hide★ :2007年3月20日 19:06