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金沢21世紀美術館 Olafur Eliasson

2011年11月

先月、金沢21世紀美術館へ行った。僕は、現代アートについて特に詳しいという程でもないけれど、美術館の前に展示してあるカラー・アクティヴィティ・ハウスという作品に興味を持った。


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以前、当社に訪れたある人が本棚にあるマーク・ロスコやイヴ・クラインの画集を見て「これらは、どう見ていいのかわからない」と言っていた。


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僕は、これらの抽象絵画をどう見るかではなく、どう感じるかということだと思っている。頭で考えるのではなく体感すればいい。まさにこの体感するアートがここにあった。オラファー・エリアソンというコペンハーゲンの作家が表現しようとしていたのは、日々、当たり前に目にする風景を光の三原色の渦巻状の円柱に入ることによって、いつもと違ったカラフルな景色が見えてくることだった。作品の中心から様々な角度へ周囲を見渡すと、色が混ざり合って紫に見えたり、黄緑に見えたり、オレンジに見えたり、筒状の透明アクリルが重なり合って奥行きのあるカラーリングを楽しませてくれる。


もうひとつは、作品と言うよりも美術館にあるエレベーターだった。ホールから下を見下ろすと、透明の箱が上へ浮かび上がってくるように見えた。どうなっているのだろうと思って、階段で降りてみると何のことはない、エレベーターの箱をシャフトが押し上げているのだった。カラー・アクティヴィティ・ハウスを観たあとだったので、これもアートかと思った。いや、これもアートと言ってもいいのではないか?アートとは、日常的なことを非日常的な驚きに変えてくれることであると思う。


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気難しく考えらさせられるアートよりも見る者を参加させてくれるアートだった。


Colour activity house(カラー・アクティヴィティ・ハウス)についてはこちら。
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=30&d=10

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投稿者 hidetoshi shinohara : 22:32 | コメント (4)

金沢主計町茶屋街で見つけたクリフトン・カーフ

2011年11月

金沢3大茶屋街の主計茶屋街を歩いた。「かずえまち」と読む。ひがし茶屋街から歩いて数分、浅野川を渡った川沿いにひっそりと佇んでいた。浅野川は、加賀友禅流しを今でも行っているらしい。ひがし茶屋街のように、観光客で賑わっていないけれど、その静けさがとても風情がある。この川にかかっている橋は、泉鏡花の「照葉狂言」の舞台になったところでもある。


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裏道に入ると庶民向け遊郭跡が残存していた。狭い路地裏を入ると怪しい遊郭街がある。旦那衆が人目を避けてこの坂を抜け、主計町とひがし茶屋街へ通ったという。


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その坂は、暗がり坂といい、階段を一歩上ろうとしたとき、その手前にギャラリーらしきものがあった。がらがらっと、引戸を開け「こんにちは〜」と入ってみた。奥の方から男性が、「いらっしゃい、今日は暇なのでゆっくりと見て行ってください」気さくに声をかけてくれた。平日だったので他にお客さんはいなかった。そこは、アメリカ人版画家が戦後日本の美しさに惚れて、生涯住みついてしまった、クリフトン・カーフのギャラリーだった。数年前に他界したカーフの自宅とアトリエをそのまま生かしてギャラリーにしたようだ。


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ギャラリーオーナーの香川さんに、親切丁寧に解説つきで作品を見せていただいた。カーフの版画を見て感じたことは、四季色とりどりの美しさ、格子を墨色でくっきりと縁取りして鮮やかな色を調和していることだ。鮮やかな中に落ち着いた色調がなんとも心地良い。それと、もとカーフの住まいだったところをそのまま生かしているこの建物のこだわりがすばらしかった。やはり、良いモノを作るには、良い環境をということを実践した作家だった。自らの生活がアートのように思える。


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日本人よりも日本の良さを愛してくれたアメリカ人。最期は、癌で余命4ヶ月の宣告を受け家族や親しい友人達に励まされて過ごしたという。日本人がもっと自ら自国の美しさを認識するべきであると思った。
アートギャラリーKARHU COLLECTIONは、こちら。
http://cw-karhu.jp/index.html



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投稿者 hidetoshi shinohara : 21:10 | コメント (0)