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撮影会

2007年6月

モデルを連れて、ロケへ行った。モデルは、一年前に買い替えた僕の車だ。アルファロメオGT伝統のV6エンジン3.2Lだ。フォトグラファーの五木田さんが、僕の車を撮影させてほしいというので、千葉の山奥で撮影をしてきた。


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いろいろな角度から、眺めているとベルトーネのデザインは美しい。なぜ、こういう発想ができるのかいつも不思議に思う。後ろ姿など、日本の自動車メーカーにはマネできない。いや、こういう車が世に出てから、日本車はちょっとマネをする。


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バックスタイルはまるで琳派の空間表現のようだ。両サイドにテールランプをおいもきり端に寄せ、真ん中にエンブレム以外何もなく、すこーーーんと抜けがある。本当は、こういう間の取り方は、日本のお家芸なんだけどなあ。きゅっと、ヒップアップされていて、思わずなで回したくなってしまう。大きくもなく、小さくもないボディサイズは、ほど良いタイトさだ。


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デザインだけではない、30年以上も続いているアルファ伝統のV6エンジンがこの車種で最後になる。次のモデル、159とブレラを試乗してみたけれど、中味はアメリカ製のGMエンジン。なんだか、ウィーーーンとモーターみたいなエンジン音だった。


この最後のV6エンジン、ディーラーに問い合わせたら、ボディカラーが赤なら在庫があるという。黒のボディで赤のレザーシートが手に入るのであれば、すぐに買うと言ったら、本国イタリアに問い合わせてくれた。赤のレザーシートは、オーダーで半年待ちだと言われたけれど、何年でも待つからそれを取り寄せてくれと、すぐに注文した。アルファ155V6に乗っているのだから、別に急いでいるわけでもない。この車は、車を買うというよりもエンジンを買うという感覚。


普段、あまり車に乗らないから別になくてもいい。ちょっと贅沢な工芸品見たいなものかな?これって、「うちの子って、可愛いんだよね」と言っている愛犬自慢みたいなものかな?この後のGTは、全て右ハンドルの2.0LGMエンジンになってしまった。間に合ってよかった。30 June, 2007



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投稿者 hidetoshi shinohara : 22:12 | コメント (0)

下山途中

2007年6月

足下に気をつけながら下山していると
普段、見ることができない光景に出会った。


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途中、荒々しい溶岩を見つけた。八ヶ岳の知識もないまま来てしまったが、ここは火山だったようだ。八ヶ岳連峰は、フォッサマグナ(大地溝帯)の中にあって、古来からの連続した火山活動によって誕生した。


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フォッサマグナは、日本の主要な地溝帯のひとつで、東北日本と西南日本の境目とされる地帯。この地域、数百年前は海だったとされる。原始の日本列島は、現在よりも南北に直線的になっていたとされ、数百年前、フィリピン海プレートが伊豆半島を伴って日本列島に接近した時に、日本列島が今の形に中央で折り曲げられたようだ。この時、折れ目にできた海に、砂や泥が堆積してできたのが、今の地層ということである。


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僕は、今、日本列島が折れ曲がり、押し上がられた天辺にいるということになる。この山は、南八ヶ岳連峰のひとつで、硫黄岳、阿弥陀岳、横岳、主峰の赤岳、権現岳、西岳、そして、今いる、編笠岳と急峻な山容を持つ山々が広がっている。


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後日、山の大先輩にお聞きしたところ、先に離れて下山したのは、後続者が過って石を蹴り、落石に巻き込まれないようにということであった。さらに、山の達人は、常に後続者である、初心者の僕に気配を感じながら、ペースを保っていただいていたようだ。


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そんなことも知らずに、のんきに写真を撮る事に夢中になっていた自分が、ちょっと、恥ずかしい。山の大先輩から、感じる器の大きさは、こんなところからも見受けられる。今回の登山から、瞬時に求められる足場の選択から、同行者への配慮まで、読書やネットからでは、学べない大きなことを学んだ。また、行くぞっ!


まだまだ、未熟な登山のバッドチューニング。



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投稿者 hidetoshi shinohara : 23:52 | コメント (14)

編笠山、下山

2007年6月

頂上で、つかの間の休憩後、下山する。
山の大先輩は、「自分のペースで歩くように...」と言い残し、
濃霧で視界が悪いにもかかわらず、颯爽と降りて行ってしまった。


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僕は、お言葉に甘えて、のんびりと歩くことにした。大きな岩が目の前に立ちふさがる。特に下山は、膝に負担がかかり、思ったよりもハードである。両手をついて、岩から岩へと飛び降りなければならない。雨上がりの岩場は濡れていて、飛び降りた時に足を滑らせて捻挫でもしたら大変なことになる。


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先程、頂上で山の大先輩は、「携帯電話の電波が入らない」とおっしゃっていた。ここで、怪我でもしたら、山の大先輩は、僕を一人取り残し、救助隊を呼びに行ってしまうのだろうか?そうなったら、こんなところで、一人で何時間、待っていなければならないのだろう。虫とか蛇には、滅法弱い僕は、急に心細くなってきた。その時、足元がぬるっと滑り、下を見て「うわっ!」と叫んでしまった。蛇かと思ったら雨で濡れた木の根っこであった。


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そんなことを考えながら、ひたすら、右足を出し、次に左足を出し、一歩一歩交互に足を前に出していると、霧も晴れ、太陽が出てきた。ちょっと、体力的にも慣れてきたところで、周りを見渡す余裕が出てきた。針葉樹の葉が、森の隙間から差し込んで陽射しを受け、鮮やかに映し出す。


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これは、針葉樹の中でもヤツガタケトウヒと言われるものではないだろうか?約二万年前の氷期には、広く東日本に分布していた「生きた化石」と言われる植物。今では、八ヶ岳の西岳付近の海抜1,500m〜2,000mにのみ生える貴重種ということだ。


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今回、登頂した編笠山は西岳の隣なので、西岳付近ということは、編笠山も含まれるのではないかと思う。資料となる、明確な写真があまりないので断言できないが、もしも、ヤツガタケトウヒだとしたら、初登山で苦労の甲斐があり、貴重種に出会えたとういうことだ。


登山のバッドチューニングは、まだまだ、つづく...



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投稿者 hidetoshi shinohara : 21:28 | コメント (10)

初登山

2007年6月

登山の大先輩であり、人生の大先輩に八ヶ岳へ連れて行っていただいた。


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山の大先輩の「まずは、足慣らしから」というお言葉を真に受けて、軽い気持ちでトレッキングシューズを購入し、準備万端だと思っていた。

みんなで、バースデーケーキを食べながら、「服装はどうするのか?」という話になり、僕は「ジーンズでいいんじゃないの?」、ウチのスタッフ達は、声を揃えて「ダメですよーーーーー!」と言う。僕は、内心、『こいつら、なんでそんなこと知っているのだ?』と思った。

前日、慌てて神保町へ、撥水加工のカーゴパンツと半袖のTシャツを買いに行った。山頂で、記念撮影をした時に、色のコーディネートもしっかり考えて....後で、『さすが、デザイナーは、山へ行ってもコーディネートはばっちりだね』と、言われることをイメージトレーニングしながら。夜になり、友人Sから、心配そうに準備できたかどうか、電話がある。友人には、『(おまえに登山は)似合わねーーー!』と言われる。そして、半袖はダメだと言われる。

朝3時半に目が覚める。山の大先輩に車で迎えに来ていただき、朝7時30分、八ヶ岳の観音平へ到着。天気予報は、雷雨。周りはちょっとガスっていて、カッコーが鳴いている。いよいよ、出発。30分位は歩きやすかったが、段々と苦しくなる。都内でも普段は、30分も歩いたことがないのだ。50分経った頃で、10分の休憩。

1時間半も経った頃、雨が降ってきた。息が切れる。苦しい。これが、足慣らしか?と内心思う。密かに登頂ルート図をこっそりと見る。まだ、5分の1じゃないか?一眼レフカメラを持って行ったけど、写真を撮るなど、ゆとりなんかない。


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あとは、ほとんど、無心。何度かの休憩後、山の大先輩に「もうすぐ、山頂です!」と言われた。下の写真の真ん中あたりに、山頂の標識が遠くに見える。急に「写真を撮らなくては!」と思いカメラを取り出す。


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記念撮影の写真が、魂が抜けたようだ。意識が朦朧とした中で、途中の記憶があまりない。3時間半は、登ったようだ。編笠山、標高2,524m、気温は、5度。


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登山のバッドチューニングは、つづく...



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投稿者 hidetoshi shinohara : 01:01 | コメント (20)

ハッピーバースデー、当日

2007年6月

誕生日、当日、ウチのスタッフがケーキを買って祝ってくれた。


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事務所の中は、まだ、クチナシの花の香りに包まれている。みんな集まり、8本の蝋燭に火が灯る。このケーキのブランドは、ベルギー産のヴィタメールという。

味、色、艶、香りが宝石にように磨き抜かれ、丹精に手技で仕上げられていて、とても美しい。フルーツの上には、金箔が乗っている。3代続くヴィタメール家は、ベルギー王室での催事や上流階級の人々の集まりにパティスリーを指名されるらしい。ささやかに、上流階級の気分を味わう。

ケーキの蝋燭を消すなんて、何年振りだろう。ふーーーっ、一息で消すと一瞬事務所内が薄暗くなった。事務所の照明を点けて、上流階級の気分も一瞬で現実に戻った。

土曜日は、八ヶ岳、編笠山へ、初の登山。スタッフが、いろいろ心配してくれる。まるで、小さな子供を見送るようだ。

みんな、誕生日のお祝い、ありがとう!祝ってくれて嬉しいけれど、48歳にして、初めての登山への不安で一杯。


バッドチューニングは、八ヶ岳へと続く。



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投稿者 hidetoshi shinohara : 17:49 | コメント (8)

深夜のハッピッ、バースデー♪

2007年6月

6月7日、日付が変わって僕の誕生日である。
乙女心のような、とても複雑な48歳になってしまった。


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誰にも気付かれずにひっそりと誕生日を迎えるのかと思いきや、昨日、当社のスタッフIが、「47歳、最後の日の記念に」とクチナシの花を買ってきてくれた。

それは、とてもとても香りが良く、身も心もリラックスさせてくれた。一見、白いバラにも似ていたが、香りが強くバラとは違うのが一目瞭然である。学名の種名にjasminoidesというのもあるが、強い芳香から「ジャスミンのような」という意味があるらしい。

秋になるとオレンジ色の果実をつけ、熟しても割れない(口が開かない)ことから「口無し」と名付けられたようである。また、クチナワナシ=クチナワ=ヘビ、ナシ=果実から、ヘビくらいしか食べない果実、という意味からクチナシと名付けられたという説もある。

こんなに良い香りを楽しませてもらったが、とにもかくにも、48歳ということは、もうすぐ、50歳じゃないか!心は未だ、18歳の時とあまり変わっていないのだが...少しは、大人にならなくては!


素敵な香りと、複雑な気持ちのバッドチューニング。



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投稿者 hidetoshi shinohara : 01:17 | コメント (18)