ジェラス・ガイ
2006年12月
クリスマスイヴの休日は、町中、若いカップルで賑わっていた。
以前、ジョン・レノンは、オノ・ヨーコに嫉妬してこんな曲を歌っていた。

昔のことを夢見ていたら胸が早鐘のように高鳴った。
僕は、自制心を失いかけていた。そして、われを忘れかけていた。
傷つけるつもりはなかった。ごめんよ。きみを泣かせたりして...
傷つけたくはなかったんだ。僕は、焼きもちやきなんだよね。
ひどく心細かったんだ。きみがもう愛してくれないと思って。
心の中で震えていた。心の中でおののいていた。
きみの気を引こうとしただけなんだ。僕を避けてるように感じたから....

赤は、師走の寒空の中で赤く染まっていた。
補色関係にある緑と赤は、混色すると真っ黒になってしまう。
(ジョン・レノン、ジェラス・ガイから)
緑と赤のバッドチューニング。
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投稿者 hidetoshi shinohara : 00:55
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愛がそこにありますように...
2006年12月
師走も終わりに迫っているというのに
暖かく長閑な休日だった。
緑と赤はどうしているのだろう?

空を見上げると、赤はみんなの注目の的だった。
黄金色に輝き、誰もが振り向くビューティフルレディ。
そして、緑は赤を羨望の眼差しで見上げた。
あの空を蹴破って穴を開け、天が僕の上に涙を落とせるようにしたのは誰だ?
と頭の中でオアシスのサウンドが鳴り響く。

緑は、もう自分は必要ないと思い、風の吹く方向へ船を出した。
疲れ切った瞳をもう一度輝かせて....
世界は君を待っている。
君の夢が虚ろな空を満たしてくれるならいいのに...
だけど、君がそれで幸せなら、手を叩き続ければいい。
これだけは忘れないで、僕は君の見方だよ。
Let there be love....Oasis
緑と赤の儚い恋のバッドチューニング。
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投稿者 hidetoshi shinohara : 23:03
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緑と赤が結ばれる時
2006年12月
その後の緑と赤の関係を知りたくて、
紅葉の名所、小石川後楽園へ行ってみた。

緑はソファに腰掛け、新聞を読んでいた。新聞超しに見える赤は、なんだか陽気にはしゃいでいた。趣味も性格もまったく合わない二人であったが、とても波長が合っていた。特に地味でシャイな性格の緑は陽気な彼女といると、表情には出さないが心が昂揚した。今まで緑だけで生活していた世界が見違えるほどいきいきとしてきた。これが幸せってものなのか?

彼女は、とても幸せだった。無口な緑と過ごしていても、ちっとも退屈ではなかった。むしろ、クスクス笑い、黙って赤の話を聞いてくれる緑が好きだった。赤は聞いた。「どう?このワンピース」とスカートの両端をつまみ、身を翻した。「いいんじゃない」と緑は言った。

と、こんな感じで緑と赤は、お互いが重なり合うと真っ黒になってしまう、とても危険な関係だ。でも、こうやって見るとお互いが引き立て合って、活気に満ちているんだよね。(今回は、レイモンド・カーヴァー風)
恋のバッドチューニングはつづく....
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投稿者 hidetoshi shinohara : 20:42
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