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赤が緑に恋をする時

2006年11月

ここしばらく、緑と赤の関係が気になってしょうがない。
前回のブログの写真を使って、赤をメインにしたらどうなるのだろうと思い、
緑の写真をパソコンでネガティブに反転してみた。


green_nega.jpg


なんと、彼女は赤い花柄のワンピースを着た素敵な女性だった。しかも、その花柄の隙間からは彼女のまわりをパッと明るくするオーラが出ている。緑の無骨な男は眩しくて、彼女を直視できなかった....

こんなイメージが湧いてきたので、ただ色を反転するするだけでは、気が済まなくなってしまった。花びらの隙間に光輝くオーラを発してみたくなったのだ。(正確にはこんな花びらはない、緑の葉っぱを反転したのだから)白く発光した光は後で画像処理を施したもの。

なんて、女性的なんだろう。そこに小さな緑が散りばめられると、赤はさらに生き生きとしてきた。


これはもしかして、あの恋のバッドチューニング?



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投稿者 hidetoshi shinohara : 14:46 | コメント (14)

ボージョレーヌーボー

2006年11月

六本木ヒルズのレストランで、久々に友人と食事をした。仕事ばかりしていないで、「たまには出ておいでよ」と言われ、しぶしぶ六本木まで足を運ぶ。店内に案内される途中のカウンターに、なんと当社でラベルデザインを手掛けたキリン・シーグラム社のボジョーレーヌーボーが並んでいるではないか?


20061127.jpg


数十案の中から、これに決まり何年も続いている。リニューアルしようにも消費者リサーチをかけると常にこのデザインがトップになるので変更できないとか?


デザインの考え方は、年に一度の解禁、お祭り、お祝い、赤ワインのシズルを華やかなイメージと高揚感を出すため、子供の頃、花火の風景をクレヨンで描いたことを思い出し、スタッフと一緒にスクラッチの試作を作ったのがきっかけだった。それをPhotoShopで加工し、さらに印刷で複雑な色指定をして、ゴールドの箔押しを施している。こうやって店内で光の反射を受けると華やかさがあって、きれいだけれど、なんだか、自分達で手掛けたものを世の中に出回っているのを見るとちょっと気恥ずかしい。


デザインするときは、もちろんこの写真のように並べられることを想定して考える。これをマスディスプレイ効果と僕は名付けている。パッケージなどは、一つの単体よりも店頭で積み上げられたときのビジュアル効果も考える。デザインは、世の中に出て多くの人の目に触れ、手に取ってもらうと思うと責任は重大だ。世に送り出す子を見守る心境なのである。



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投稿者 hidetoshi shinohara : 14:10 | コメント (0)

緑と赤のグッドな関係

2006年11月

東京のあるウェディング会場のロケで
モデルのメイク待ちの合間に撮った中庭の写真。
緑の葉っぱの中に赤い花びらが、そよ風に乗って飛んできた。


green.jpg


あるところに、緑というジェントルでインテリジェンスな男がいた。この男は、本を読むことしか能がないクソ真面目なヤツだった。今、流行のちょい悪オヤジとは、ほど遠い男だった。そこへ、赤という陽気で可憐な女性が現れた。緑の男は赤い彼女に恋をした。彼は、平凡で何の変化もない日常が急に生き生きとしてきた。内に秘める、燃えるような恋だった....

単純な緑というよりも深みのあるブルーグリーン。これが、ルドルフ・シュタイナーのいうところの「緑は一層飽和し、生き生きとしてくる」ということか?このくらい、緑の面積が多いと主体となるテーマが明確になる。

バッドチューニングという言葉が、ネイティブな英語としてどうなのか、知り合いのさらに知り合いのアメリカ人に聞いてもらった。BADとは、口語で「かっこいい」という意味もあるらしい。


まさに、この緑と赤はバッドチューニングだ。



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投稿者 hidetoshi shinohara : 23:19 | コメント (12)

自然のコーディネート

2006年11月

北海道の旅の終わりで、一足先に紅葉を見た。
まだ、青々と茂る雑草の上にハラリと落ちた一枚の葉っぱ。
どうってことない雑草に彩りを添える。


DSCF1322.jpg


寒いところ程、葉っぱは赤みを増すというようなことを聞いたことがあるけれど、まだ、地面が青々としている場所にこんな真っ赤な葉っぱが落ちることは、東京では見られないのではないだろうか?

色彩学的に言えば、緑と赤は補色にあたる。色相色環という理論があって、マンセルシステムを例にとると、時計の12時位に赤があり、6時位に緑がある。まったく、反対側にあるために反対色ともいう。

この緑と赤の配色は、とても難しく、ジャケットが緑でパンツが赤なんてコーディネートしたら、それはもうチンドン屋なんだよね。

ルドルフ・シュタイナーによれば、「緑の広大な牧場をイメージするとそこには何も感情的なものは沸き起こらないけれど、そこに赤い服を来た人が数人歩くと、急に緑は一層飽和し、生き生きとしてくる」と言っている。

マンセルシステムの3時位にあるのが黄色。12時の赤と3時の黄は、比較的近い位置にあり、暖色というグループで括れる。でも、赤と緑は暖色と寒色の組み合わせ。だから、テーマがどちらにあるのか分からず、使い方が難しい。

そんな時は、緑の面積を多くして、赤を少なめにポイントとして使うと、より緑を生き生きとさせるのかもしれない。


高度な配色のバッドチューニング。



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投稿者 hidetoshi shinohara : 18:06 | コメント (20)

神々が住む山

2006年11月

地球岬をあとに、車で昭和新山を抜けて、
支笏湖方面へ向かうとホロホロ山が見えてきた。
ここは、白老の山々を司る神、ヌプリコルカムイが住むところ。


DSCF1325.jpg


この神は、日高山脈に住む白熊の姿をした神。別名、レタルカムイ(白い神)とも言うらしい。この響きの良い山名のホロホロは、フクロウの鳴き声によるものと言われている。

この神を見ると途端に突風が吹くが、人間はその風に吹き飛ばされても決して、怪我をすることがないのだそうだ。また、この神は人間の女と恋愛をしたとも伝えられている。

国道453号線を北上していくと右手にこの山が見える。雲がかかって見えなかった山が、だんだんと晴れ渡り、山頂が姿をあらわした。僕は、ヌプリコルカムイを見たのだろうか?この神が、山頂の雲を吹き飛ばしてくれたに違いない。


DSCF1323.jpg


車を止め、降りて、後ろを振り返ると、山の向こう側も雲が遠ざかっていく。僕を中心にモーゼの十戒のように雲がさーっと左右に分かれていった。山々に挟まれて、耳を澄ますと、気のせいかホロホロ〜、ホロホロ〜、と聞こえるような気がする。

東京では、今頃、通勤ラッシュで慌ただしいだろう。時を同じくして、こんなに静かで神聖な場所があるなんて。


これは、時空を超えたバッドチューニングだ。



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投稿者 hidetoshi shinohara : 23:50 | コメント (6)

渡り鳥の想い

2006年11月

この地域は、渡り鳥のルート上にあり、
その渡り鳥を狙ったハヤブサの営巣地としても知られる。
運が良ければ、春から秋にかけて
回遊するイルカやクジラが見えることもある。


DSCF1312.jpg


室蘭の地球岬に立っていると、ここは北海道なのだと実感する。僕の祖先は、どうやって津軽海峡を渡って極寒の地へ辿り着いたのだろうか?

あいにく、どんよりとした曇り空。神様が申し訳なく思ったのか、向こう岸を少し照らしてくれる。あちらに見えるのは駒ヶ岳で、向こう側には函館がある。左側には、かすかに青森の下北半島が見える。


DSCF1302.jpg


そんなことを考え、海を見渡していると、先程までの曇り空が嘘のように晴れ、青空が広がった。ありがちな風景だけど、青い空に白い灯台が映える。

僕も海を渡って、30年。祖先は、北海道にロマンを抱いて渡ってきたけど、僕は、東京へロマンを抱き、渡っていった。なんだか、不思議だよね。


まだまだ、ロマンは続く、渡り鳥のバッドチューニング。



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投稿者 hidetoshi shinohara : 23:24