アートに合うグリーンアレンジメント

ヴィグロワとプルミエクールのコラボレーション、第2回目はアートに合うグリーンアレンジメントです。今回、特別に許可をいただき取材させていただきました。レポーターは、篠原です。ギャラリー内にあるお好きなアートを生徒さんに選んでいただきます。講師は、高安恵利子先生です。先生から、生徒さんへそれぞれ違う素材を渡されます。みなさん、一瞬唖然!「いきなりこれをどうするのだ?」と思ったことでしょう。生徒さんが選んだアートはこの4点です。


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生徒さん には、個別に選んだアートに合ったテーマと基本形を教えてくれます。みなさん、これで少しはほっとした様子です。先生は、テーマに合った材料を各生徒さんへ振り分けます。

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目の前に与えられた材料で、さっそく、各自創作にかかりました。それぞれが、気の向くままオアシスにグリーンを刺していきます。この時点で先生にテーマを与えられているので初めての方でもやりやすそうです。材料に関してはどこで手に入るか教えてくれるので、各自メモを取りながら真剣な眼差しです。



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Yさんの選んだ絵はDです。先生は、いきなりYさんの目の前にある長い葉っぱを折り曲げてしまいました。こんな斬新な発想は素人には思い浮かびません。


長方形のグリーンのスポンジはオアシスといいます。オアシスのベースは2つあるので、前後に並べて奥行きを出すか、または大きな絵の前に飾る場合は、横一列に並べといいらしいです。オアシスは、最終的に見えないように隠していきます。


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今度はMさんの目の前の葉っぱを丸めてしまいました。Mさんの選んだ絵は、Cです。草原にヒマワリのシルエットを描いたような絵です。その丸い花に合わせて丸めてみようと思いついたのかもしれません。折ったり、丸めたり、何が出来上がるのでしょう。先生は、いきなり茎をざっくざっく切り始めました。丸まった少し甘めの造形に少しぴりっとスパイスでも入れるというのでしょうか?この切り刻んだ茎をどんどん突き刺していきます。



Nさんの選んだ絵は、Cです。繊細な霞草を描いています。細かい点描のような絵には、すっきりと縦長に見せるという意図があるのでしょうか?「これは、やさ〜しい世界」と先生の導きにより、垂直に細いラインを作り始めました。先生は、身振り手振り全身を使ってイメージを表現しくれます。

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すかすかな感じで大丈夫かな?と思っていたところへ白い花を刺し始めました。色味が抑えられたシックな感じになってきました。最後は、オアシスの隠し方を丁寧にアドバイスしくてくれます。



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先生は、慌ただしく各生徒さんのところを動き回って、きめ細かいアドバイスしてくれるので自然な感じで導いてくれます。けっして、否定せず、生徒さんのプロセスの延長線上へ良い方向へと導いてくれるので、みなさん気がついたら良くなっていたという感じではないでしょうか?あまりにも動き回るので出来上がった写真はブレブレでカメラに収めることが困難でした。


Sさん、「先生、最初思っていたのと違ってきたのですが...」「その場合、簡単な方法を教えます。ここを切ります。そして、切ったそのまま刺します....落とします〜、この手でそのまま刺します...」とテンポが良くアドバイス。

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先生の的確な「ぼさっ」という言葉にSさんは、「ぼさっとか〜?」と納得していました。Sさんの真剣な眼差し。「う〜ん、こうきたか〜」と将棋の詰めの一手を考えているような感じです。時には、立って見ることも大事だそうです。刺したり、引いたり、さらに回転させて見た、いろいろな角度からチェックしています。赤い実の花を所々に刺してポイントを作っているようです。


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最後は、絵の前にアレンジメントを持ってきてコーディネートをチェックします。先生からの寸評があり、ワンポイント手直しが入るとみんなから「お〜っ!」という歓声があがりました。他の生徒さんの作品も写真に撮り、参考にしながらもっとチャレンジしてみようという気になって、生みなさん口を揃えて「楽しかった〜!」と喜んでいただきました。今回のようなアレンジメントは、特に答えというものがなく、どこにでも手に入るグリーンを使っているので家に帰ってすぐにもでも応用できるようです。花にも顔があり、正面から見てきれいな子もあれば、後ろ姿がきれいな子もいる。みんな同じ方向を向いているのではなく、後頭部を見せている子が一人位いてもいいという敢えてバランスを崩すということを学びました。このような抽象画はとてもやりやすく、人物などの具象画になるとちょっとやりにくいかもと先生はおっしゃっていました。次回展示のShirokiのW展などは、抽象的な書の世界でとても興味があるそうです。こんなアレンジメントが日常の中でさらっとできると、豊かな生活が送れそうですね。レッスンでは、グリーンの種類やメンテナンスの仕方も教えていただけます。グリーンは、アイレスグリーンと言って目に優しいそうです。また、グリーンは癒し効果もあるので、仕事でどっと疲れて帰ってきて、家にグリーンがあるとリラックス効果がありますね。フラワーアレンジメントと違って、シックな感じに仕上がるので、部屋にグリーンを飾りたいけれど、どうすればいいのかわからないという男性にもお勧めです。


受講生の感想

Mさん/30代女性
普通だったら、捨ててしまうような茎までオシャレにアレンジしてしまうテクニックにはとても驚きました。
また、ぜひ参加したいです。とても楽しいひとときをどうもありがとうございました。

Yさん/40代女性
意外性のあるアレンジになって、とても楽しかったです。
花を飾ることも造形のひとつであることが新しい発見でした。

Sさん/50代男性
初めての体験でしたが、わかりやすく基本を学ぶ事ができました。
画に干渉させないよう自然に溶け込む事を考えてカラーを合わせてアレンジしました。
生徒がそれぞれ皆さん違った物ができたのは驚き。

Nさん/30代女性
初めてのグリーンアレンジだったのでできるかどうかどきどきしていましたが、
先生が導いてくれたのでとてもやりやすかったです。
色を選んだり、ラインを作ったりすることで
アートに合わせたアレンジができておもしろかったです。



講師 高安 恵利子 Styliste Florale Erico主宰

ヒビヤフラワーアカデミー卒業
名古屋の生花店にて店長を務め、ブティック・レストランの生け込み、ブライダルを手掛ける. その後 「花太郎」 故・保坂桂一氏に師事. 生け込み・ディスプレイ・ブライダル・雑誌等の撮影のアシスタントを務める.現在はブライダルをはじめ、プリザーブドフラワー教室の開催や、一年の数ヶ月をパリで過ごし研鑽を積む。フランスでは、ステファン・シャペル、クラリス・ヴェローの各氏に師事. 生花店に勤務し、ティファニー、ランコム等のブティックの生け込み、ブライダル、教会、ソワレの装花を数多く経験する。フランスのエコール・ド・ピヴェルディにて8タイトル取得。

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